スポーツの日~東京オリンピックで活躍した時計

運動会の季節ですね、あちらこちらで元気な声が聞こえます。

「体育の日」は昭和41年に新設された祝日で、東京オリンピックの開幕を記念していることは広く知られるところです。

近年は「スポーツの日」と名前を変えて、土日にくっ付けて連休になっていますね。

連休になったことから、運動ではなく旅行に出かける方も多いようです。

本来の意味が薄れてきたように感じます。

休みはつながることで却ってだらだらと流れてしまいがちです。

偶然つながると嬉しくなりますし、大事に使おうと考えますね。

この頃は「また連休か・・」と感じることもありましてありがたさは少なくなりました。

日本の運動会の始まりは?

日本で運動会が始まったのは明治16年だとされています。

東京大学で英語を教えていたイギリス人教師が、学生の運動不足解消のためにかけ足や幅跳びなどを提案したことが始まりです。

それを一般の人たちに見せて盛大な大会にしたことが運動会として広まったのだと言われます。

登山やスキーなども外国人の方々が日本でやりだしたことで今日の普及を見たのですが、異文化と接することで多くのスポーツが日本に紹介されたのですね。

1964年東京オリンピックで活躍したセイコーの時計

1964年の東京オリンピックではセイコー社が初めて計時を担当したのですが、この第18回大会は計時トラブルが皆無だった初めての大会として有名です。

それまでは何かしらのトラブルがあって混乱や波乱があったのですが、クォーツ時計を機械式ストップウォッチと併用することで「電子計測」した初めての大会となりました。

「科学のオリンピック」とも呼ばれ、後のクォーツ腕時計開発の導火線となったことはご存知の通りです。

この年には国産腕時計として初めてのクロノグラフが開発されました。

オリンピックの開催と重なって、自分の時計で計測したいという人達に大人気だったと聞いております。

経済成長の証し

この年は新幹線の開業も驚きをもって世界に紹介されましたし、1969年12月には世界初のクォーツウォッチの発売もありました。

経済成長による右肩上がりの日本にとって、輝きの季節だったのではないでしょうか。

戦争で疲弊した生活から抜け出すべく、国民が頑張った一つの成果だったと思います。

毎日少しずつ運動を

運動に関しては特別な日に何かをするのではなく、日々の暮らしに取り込んだ方が長く続くと思います。

犬の散歩やジョギング以外にも通勤や買い物で自転車や徒歩を活用されるとよいですね。

快適な自転車や靴は色々と売られていますので、楽しさが広がるのではないでしょうか。

これまでよりも少しだけ時間はかかりますが、工夫次第だと思います。

エコライフ

エコライフは自分の体をクルマやエアコンなどから解放することから始まると思います。

「なくても暮らせる環境作り」や「できるだけ頼らない工夫」が求められていると感じます。

便利で快適な生活の裏側には多くのエネルギー消費があることを、反省しつつ自分に問い直しているところです。

クロノグラフの誕生

クロノグラフという機械はストップウォッチの機能を時計に持たせたもので、複雑機構に分類されます。

1720年にイギリス人のジョージ・グラハム氏が原理を考案、1862年にアンリ・F・ピゲ氏が任意で秒針をゼロ・リセットできるものを作ったと聞いております。

日本で最初のクロノグラフが作られる百年前のお話です。

「カラフ」という言葉を古い方ならご存じでしょうね。

今ではクォーツ時計でクロノグラフモデルが多数発売されていますが、機械部品だけで時間を区切って測定する機構の製作には高い技術力が問われます。

本来の使い方ではなく「見せる時計」としてお使いになる方が多いことも、この時計の特殊性を表しているのではないでしょうか。

修理の際は部品点数の多さから、少々割高になることも付記しておきましょう。

最近ではデジタルウォッチに多機能なモデルが多くなりましたから、スポーツをされる方だけではなく健康管理のサポーターとしてお使いになる方もいらっしゃいますね。

何ごとも時代と共に変化するものですから、時計もユーザーの要請に応じてきたのです。

技術や精度を競い合った時代から、スポーツや生活のツールとして、あるいはファッションのアイテムとして変遷してきました。

時刻情報だけが時計の機能ではなくなりましたが、時計と親しむ生活は変わることなく続いて欲しいと願っています。

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