
花時計をご存じでしょうか?
丸い花壇を時計に見立てて花を植え、長短針を取りつけてあるものが多いようです。
静岡の伊豆には直径31メートルの花時計がありまして、ギネス認定されているようですね。
写真で見ると秒針が付いていますが時計が動いていることを判り易くするためでしょう。1万本の花が植栽されているそうですから、ご苦労も多いことと思います。地域興しも大変ですね。
神戸の花時計も有名ですね。
花の開花で時を知らせる時計
花の開閉で時刻を表す花時計もあったようですよ。
18世紀中頃にスウェーデンの植物学者、カール・リンネ氏が考案されたものが有名です。
朝六時に咲くオウゴンソウに始まって、12時に咲くトケイソウや夕方六時に咲くオオマツヨイグサまで13種類の花を使うことで報時したそうです。
誤差は30分以内だったそうですから大したものです。
考えたリンネさんを尊敬しますが、時刻を守る花の律義さにも拍手を送りたいものです。
海外のおしゃれでロマンティックな時計
海外には、他にもおしゃれな時計やロマンあふれる時計があります。
例えばスイスのヴァン・クリーフ&アーペルには紳士と淑女が橋の上で近づく楽しいモデルがあります。
正午になると12時位置でキスをするのですが、レトログレードという機構を使った複雑時計です。
ロマンティックなアイディアが見る人の心を揺さぶります。
スイスの時計メーカーは夢を売っていると思います。
今は買えないけどいつかは買ってみたい時計、いつになっても買えないけど眺めるだけで気持ちが晴れる時計。
ルーレットを取り込んだ時計や男女が怪しく動く時計などふざけたものをまじめに作るところが奥の深さでしょうか。
技術があればこそ
こういったユニークな時計は、技術の裏付けがあるからこそのギミックです。
時報に関しては時計でなくてもよいということを誰よりも認識しているのかも知れません。
時計を巡る旅をする方もおられます。
ヨーロッパに多い日時計や塔時計、古いクロックやポケットウォッチなどリストウォッチ(腕時計)以外にも時計の世界は様々です。
時計のある風景は生活の描写ではないでしょうか。花や時計が暮らしの中に息づいている町は豊かだなと感じます。
日本にはからくり時計が
江戸時代には「からくり時計」なるものがありまして、茶くみ人形などはご覧になった方もいらっしゃるかも知れません。
有名な方では「からくり義衛門」こと田中久重でしょうか、東芝の創業は彼にさかのぼります。
江戸時代の方が今より自由な発想でモノ作りのできる環境があったのでしょうか、風通しはよかったかも知れませんね。
からくり時計や花時計とまではいかなくても、庭やプランターの花を見て季節の移ろいを感じる暮らしもいいと思いますよ。
カインズの園芸コーナーでは季節の花の苗や鉢植えなど多くの品種がそろっています。
眺めているだけで楽しいものです。
よかったらぜひお立ち寄りくださいね。