ウルトラマンはM78星雲の彼方(かなた)から・・・でしたっけ。
ずいぶん遠い所なんだろうと思いますが、着ぐるみ汗だくでご苦労さまです。
昔の人々は太陽や月の動きを観察して暮らしの中で活かしてきました。
自然を崇敬しながら謙虚に暮らしてきたのですが、今回はそんな空の話なども交えまして。
真太陽日と平均太陽日
地球には子午線がありますが、自転する地球のどこかの子午線が太陽の前を通過して、再び同じ子午線が太陽の前を通過するまでの時間が「真太陽日(しんたいようじつ)」です。
*子午線は地球の両極を結ぶ想像線で、「東経あるいは西経何度の子午線」という言い方をします。
日本では明石市の東経135度の子午線が標準ですが、どこにでも子午線はあります。
そう、あなたもどこかの子午線の上に立っているのです。
地球は太陽の周りを公転しますが真円軌道ではなく楕円軌道です。
地球が公転する速さは7月から1月までは次第に速くなり、1月から7月までは遅くなります。
また、地球が自転する軸は太陽を回る軌道に対して23.5度傾いています。
これらが原因となって真太陽日は一定にならないため「平均太陽日」を求めます。
平均太陽日は一年間の真太陽日の平均です。
時の計算方法
かつてはこれを時計の「時」として利用していました。
1平均太陽日を86400(24時間×60分×60秒)で割って1秒を決めるという方法ですが、今は超高精度の原子時計で管理しています。
真太陽日と平均太陽日との差を「均時差」といいます。
正午と太陽の南中時刻(太陽が真上にある時刻)とのズレや日の出・日の入り時刻を正確に把握するためにあると考えられています。
複雑時計ではこの均時差表示機構も作られていますが、好事家たちの密やかなお楽しみの世界です。
「砂漠の旅人は星に導かれて進む」のだとか。ロマンティックなことわざですね。
星や月の運行
星や月の運行は古来より暮らしの中に組み込まれてきました。
月の満ち欠けを利用するのが太陰暦(イスラム暦)で、太陰太陽暦(日本の旧暦やユダヤ教)もあります。
具体的には小の月(29日)と大の月(30日)の組み合わせですが、太陰太陽暦では2~3年に一回閏(うるう)月が入り季節とのズレを修正しています。(13ヵ月で1年)
*旧暦のことは「社団法人・大阪南太平洋協会」が詳しいと思います。
真っ暗な新月から始まって、上弦の月~満月~下弦の月を経て次の周期へとつながります。
腕時計で月の満ち欠けを示す
腕時計では「ムーンフェイズ」としてよく見かけます
これは月の満ち欠けを時計の文字盤に示したものです。
ロケットで月や火星まで旅行する時代が来そうですが、まずは空の月や星をながめるところから始めてみましょうか。