ブログ「店長の独り言」

ブランド時計の名前の由来

世界には色々な時計ブランドがありますが、名前の由来などはご存じですか?

多くの場合創業者の名前なのですが、例外もいくつかありますのでご紹介しましょう。

ロレックス

まずはロレックス

この単語自体に特別な意味はなく、創業者の造語です。

どこの国の言語でも発音しやすく、ダイアルにすっきりと収まるように考案されたものです。

このブランドは商売上手なことでも有名ですが、ネーミングもさすがですね。

呼びやすさで決めたブランドとしてはラドーも同じです。

造語ですから同様に意味はありません。

オメガ

ロレックスと並んでスイス時計の双壁とされるオメガはどうでしょうか?

ブランドロゴのギリシャ文字Ω(オメガ)は究極を意味します。

最高のものを作りたいという姿勢がよく表れた名前です。

古い方にはゼニットで親しまれたゼニスは天頂を意味し、同社の代表的なムーブメント「エル・プリメロ」はスペイン語で最高を表しています。

いずれも大きな志が感じられる名前です。

ロンジン

少々変わったところではロンジンIWCがあります。

ロンジン自体は地名ですが、フランスの古語に「小川が流れ、花の咲き乱れる野原」という意味もあるそうで、この方がロマンティックで好きですね。

IWCはインターナショナル・ウォッチ・カンパニーの頭文字で、昔からインターと呼ばれて有名です。

創業者はアメリカ人ですが、なるほど由来はアメリカらしいと感じます。

創業者夫婦の姓名から取ったものもありまして、エベルはご主人と奥様の姓名の頭文字か一語ずつ取ってE・B・E・L(エベル)です。

カルティエやブルガリなどファッション系

「パテック・・」「バシェロン・・」「オーデマ・・」などの御三家の他にも「ブレゲ」「ジャガールクルト」「ジラールペルゴ」などの機械屋系、「カルティエ」「ショパール」「ブルガリ」「シャネル」などファッション系など多くのブランドが創業者(複数人が多い)の名前をブランドとして使っています。

日本では唯一カシオが創業者の名前を引き継いでいますが、セイコー・シチズン・オリエントなどはご存じの通りです。

眺めてみますとスイスのブランドは単純に人の名前をそのまま使っていることが多いとお気付きでしょう。

判り易くてよいのですが、多くの場合現在の経営者は創業家と全く関係のない方々がなさっています。

時代の流れと共に変わるものとそうでないものは色々ありますが、創業者の理念はしっかり継承されていると聞いています。

どのブランドの時計が良い?

よくどこの時計がよいでしょうか?などと訊かれるのですが、これは難しい質問です。

代表的なブランドはこれまでにもお話しましたが、他にも沢山ありますし私自身迷うところです。

個人的には古いものが好きですから選択肢が狭いのは確かですが、できる限り状態のよいものを探すことにしております。

これ見よがしなデザインでブランドの宣伝をするのではなく、使い方に応じて選択されるのがよいと思います。

見てくれ重視の方もおられるかも知れませんが、「・・モドキ」だけはやめていただきたいものです。

時計と長く良いおつきあいを

時計は修理のできるものを選び、大切にお使いになることを望みます。

高価なものがよいとは言えない場合も多いと思いますし、修理やメンテナンスを含めたランニングコストは考慮された方がよろしいかと思います。

リセールバリュー(手放す時の価値)まで考える必要はないでしょうが・・

時計はブランドごとに「顔」のようなものがあるようで、ちらっと見えた時にそれとなく「あれは・・かな?」などと想像してしまいます。

意識して作っているのかどうか、でもどうしてもそれぞれのブランドらしさが出てしまうのはおもしろいものです。

むしろイメージを変えることの方が難しいかも知れませんね。

女性だけではなく人は変えたくないと思う半面、変えてみたい衝動も持ってはいないでしょうか?

髪型や服装などは時計の意匠と通じる部分がありそうですが、深追いはやめておきましょう・・

自分らしさを大切にしながら時々変化したいなと思われたなら、時計はあなたのお手伝いをしてくれる実用品だと思います。

ベルトの色や時計の形が変わるだけでも印象は違いますし、毎日お使いになることで腕に馴染んでくることでしょう

ブランドに振り回されることなく、時計と良きおつき合いを・・

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