アンティークというと概ね100年以上前のものを指しますが、腕時計では1960年代頃までのものなら含まれます。
1970年代からのクォーツ時計はこの先50年経った時、果たしてアンティーク時計と呼ばれるでしょうか。
機械式であることが必ずしも条件ではないと思いますが、その判断は将来のコレクターに委ねましょう。
アンティーク時計の魅力
古い時計には人を和ませる表情があると思います。
派手な装飾や意匠は少ないですが、すっぴんでも美しい姿が魅力でしょうか。
私はオメガやロンジンの50年代~60年代の時計を使っていますが、狂いが少なくよい調子です。
中三針とスモールセコンドどちらもありまして交互に使っています。
初期のクォーツなどは若い方にも中々人気です。今のよりカッコいいですね・・・などと持ち上げてくださいます。
古い物の良さ
古いクルマも時計同様動態保存には苦労しますが、私のクルマは40年近く前の四輪駆動車です。
グローコイルを焼いて始動させるクルマなんて今どきあるのかな。
えっ、グローコイルをご存知ない?
じゃあ「三角窓」や「けっ飛ばし窓」も??
クルマ屋さんでも若い方は知らないでしょうけど、見たら感動があなたを包むはず。
手がかかっても古いモノが好き
当店には古いものが好きな方もいらっしゃいます。
時計以外の古いものも愛好されますが、カメラやステレオにバイクなど世話が焼けるところはよく似ています。
でも男女の場合も含めまして、愛することは全てを受け入れることだとか。
お互いさまにパートナーには寛容な心で接しましょう。
愛が見つかれば儲けもの・・・
古い時計が載った雑誌を時々見ますが、時代ごとの流行なども見えて楽しいものです。
ケースの形は時代を反映していると思いますが、何かがヒットすれば後追いするのは今と同じです。
あのブランドがこんな時計を作っていたのか・・・なんてね。
「パクリでも プライド隠し 背に腹代えられず」(字余り・・・)
それでも今よりは長く使うことを考えて作られた時代だったのではないでしょうか。
古きよき時代を懐かしむ方・憧れる方など、目を細める世代は様々です。
どんな時計でも長くおつきあいを
アンティークに比べると薄味だとしても、今の時計とも長いおつき合いを。
カワイイ系のアイドル・ウォッチも結構ですが、フォーマルな席で使える時計を一つは持ちましょう。
たとえ止まっていても場の雰囲気を壊すことはないでしょうから。
「秋深し 隣は何を(どんな時計を) する人ぞ」・・・手もと足もとご用心。