電池の交換はよくある作業です。
2~3年もすると大抵の時計は電池が消耗しますので、運針異常や遅れが出てやがて停止しますが、これは皆さんもよくご存じでしょう。
電池交換は面倒だと思われる方も多いと思いますが、交換作業の中で私たち修理屋は色々なことを点検しています。
腕時計の点検項目
クォーツ時計は機械部と電子回路部とで構成されていますが、それぞれに点検項目を決めてチェックしています。
水分浸入の形跡はないか?
錆や汚れはないか?
コイルや基盤に異常はないか?
機械部の異常や磁気帯びはないか?
パッキンの劣化はないか?
などですが、前回交換時から短期間で電池の消耗が見られる時は消費電流値の測定をすることもあります。
単に電池交換をして「はい、いくら」ではないのですね。
時には定期点検を
電池交換時は内部観察するよい機会ですが、これなどは自動車のオイル交換時にエンジンルーム内を点検されるのとよく似ています。
定期点検と考えてはいかがでしょうか?
ご自分でなさる器用な方もおられますが、内部にキズを入れてしまい壊したとか、細かい端子などを変形させることも多いですし、小ねじを紛失する方もいらっしゃいます。
多くの時計を所有されていると交換費用もバカにならないでしょうが、壊してしまっては元も子もありません。
時計の電池交換やメンテナンスは、プロにお任せいただくのが安心ですよ。
ぜひお気軽にご相談ください。