
身の回りにある電池で動くもの(リモコンや懐中電灯、目覚まし時計など)は、自分で電池交換ができますよね。
では、腕時計の電池交換はどうでしょうか?
時計の電池交換について、いくつかご説明しようと思います。
電池交換は難しい?
腕時計の電池交換は、誰にでもできそうに見えますが意外に難しい作業です。
腕時計そのものが精密機械で、大変繊細なものです。
専用のホルダーで時計を保持しながら専用の器具で蓋を開けて作業するのですが、ベルトや付属品を外すことも必要ですから厄介です。
内部は細かい部品が詰まっていますのでルーペを見ながらの作業となりますが、小ねじや微細部品の扱いは気を使うところです。
電池交換は電池を替えるだけですか?
もちろん電池交換だけでもいいのですが、電池交換をする時は内部を点検するよい機会です。
錆や汚れなどは中を見ないと判らないものですし、状態が悪いものは早めの対処が大切です。
当店ではパッキンや端子の状態などもチェックしております。
できれば、パッキンは毎回交換した方が安心です。
また、時計の状態によってはオーバーホールを奨めることもございます。
(メーカーによっては電池交換時にオーバーホールを必ず実施するところもございます)
電池交換の時間はどのくらい?
ほとんどの時計の電池交換は10~15分でできますが、特殊な構造のものや専用治具が必要なものはお預かりとなります。
防水検査を希望される時計やパーペチュアルカレンダー(万年カレンダー)時計などもお預かりとなります。
電池だけを売っていますか?
電池販売はしておりません。
お客様が電池を交換されて時計が動かない場合、原因の特定ができないことが主な理由です。
電池が悪いのか?
時計に不具合があるのか?
作業の仕方に問題があるのか?
などですが、後々のトラブルを避けるためにも、お任せいただくことがよろしいかと思います。
自分で電池交換をしましたが、うまくできないので何とかなりませんか?
このようなケースはお断りすることが原則ですが、全ての部品が揃っておれば作業を引き継ぐこともございます。
その場合、電池は新しいものを使用します。
電池交換費用に幅があるのはなぜ?
基本ラインは設定しておりますが、元々の販売価格が安いと思われる時計はできるだけ安い料金でご奉仕しております。
また、専用治具が必要な時計や特殊な構造の時計は若干高めの料金になってしまいます。
電池交換で気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。