"目には青葉 山郭公(ほととぎす) 初鰹"
気持ちのよい季節になりました、そろそろ山吹が咲く頃ですね。
バラ科で黄色い花が可憐ですが、英名はジャパニーズローズでなるほどです。
さわやかな季節に似合う花ですね。
実の一つだに なきぞ悲しき
"七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに なきぞ悲しき"
八重の山吹は実をつけないのだとか。
この歌は急な雨に遭った大田道灌(江戸城を築いた人)が村の娘に蓑(みの)を借りようとした話に由来します。
貸せる蓑を持たない貧しい自分を、実をつけない山吹になぞらえたという訳です。
ちなみに蓑はレインウェア・合羽のことで、萱(かや)や菅(すげ)などで作ります。
貧しくてもこんな歌が即興で作れる人は豊かだと思います。
蓑はありません・・と今の人なら言うかも知れませんが、季節の花を織り込んでかわせるなんて素敵ですよね。
でも、最近は返事もせずに行き過ぎる人が多いかな・・
春といえばツバメも
カインズの軒下では今年もツバメが巣作りしています。
ツバメは人の出入りが多いところを選ぶのですが、天敵から身を守る知恵ですね。
もうすぐかわいいヒナが生まれますし、巣立ちまでが密かな楽しみです。
私は仕事の合間に巣(店)を出て時々見学に行っています。
古い時計を修理に出す人も
最近、おじいさんやおばあさんが使っていた古い時計修理の相談で来店される方が多くなりました。
時計を通じて何か気持ちのやり取りがあるとすればうれしいことです。
古い時計のデザインが新鮮に見えることもあるでしょうし、懐かしさもない交ぜになって気持ちが揺れるのかも知れませんね。
古い時計の場合は交換部品がないことが多いですから、状態次第では修理ができないこともあります。
部品を作ることもできますが、費用がかさみますから大ごとです。
でも、身の回りにまだ使えそうな時計がありましたら修理されてはいかがでしょうか。
深緑の季節に似合う素敵な時計に生まれ変わるかも知れませんよ・・・