
今回は時計の歴史について、お話してみようと思います。
腕時計は女性のアクセサリーから始まり、戦争で男性も使うようになったと言われています。
第一次世界大戦(1914年~)で本格的に拡大したようですが、ボーア戦争(1899年~)では一部の将校が使っていたとも言われています。
懐中時計が当たり前の時代でしたが戦時下では実用性が求められたという訳です。
懐中時計から腕時計に
ドイツ皇帝ヴィルヘルム一世がベルリンの産業見本市で見たジラールペルゴ社(スイス)の腕時計を同社に発注したのが始まりとされ、1880年のことであるとも聞いています。
当時の男性は腕に時計をすることが女性のようで女々しいと感じたようですね。
一般に普及するには少々時間がかかったそうですよ。
古い資料などを見ておりますと、懐中時計を腕時計として使うために色々と工夫がされていたようですね。
最初期のものはそれこそ懐中時計を無理やり腕に装着したために、りゅうずが12時にありました。(懐中時計のりゅうずは12時位置にあります)
それをベルト付革ケースに収めて腕に巻いたという訳です。
懐中時計は大ぶりですからさぞや重かっただろうなと思います。
腕時計の進化
時計は直接腕に装着されることで様々な外敵にさらされることになりました。
ほこり・汗・水・直射日光・衝撃などです。
どれも精密機器にとっては避けたいものばかりです。
技術の進んだ今の時代にあってもこれらは大敵ですから、当時の腕時計はかなりの忍耐を強いられたことでしょう。
しかし人々の要求は時計を腕にすることでしたから、技術者たちも大いに発奮させられました。
防水性・耐震性・耐磁性など時代と共に進化し、今日まで改良・改善が続けられているのです。
用途に合わせて時計を選ぶ
時計や電話が携帯・小型化されたことはご存じの通りですが、使う側の意識もかなり変わったのではないでしょうか?
時計は実用品でありながら装飾品でもあります。特に男性にとっては数少ない装飾品ではないかと思いますので、私も時計の選択には少々気をつかいます。
仕事用・冠婚葬祭用・レジャー用・外仕事用等、用途に合わせての使い分けは大切です。
お祭りの神事などで袖口にダイバーウォッチが見えるとがっかりします。
それしかなければせめてポケットに忍ばせて欲しいものだと思います。
和装で懐中時計をさりげなくお使いになると、こなれた方・・と感じますね。
粋を忘れないことと、嫌味のない着こなしは常に考えたいと思いますが、まだまだ修行中です。
安い時計でもお手入れ次第できれいに
安い時計であっても使い方次第で、中々どうして立派に見えるものですよ。
常にきれいに保ち、定期的にベルトを交換されると見違えることもございます。
そのためにもできる限り修理のできる時計を選択され、大切にお使いになることをお奨めします。
ウェアラブル端末の時代に
ウェアラブル端末などというモノが最近話題になっています。
既成の概念から抜け出した新しいアイディアですが、また腕時計の復権となれば我々にとっても福音です。
時代と共にモノの形や使い方は変化しますが、定番とでも言うような形があることも確かです。
腕に時計がある姿は実用的であるだけではなく、人と機械が調和した普遍的な形だと思います。
あれやこれやと書きましたが、どうぞ気軽に腕時計をなさって下さい。
常にお使いになることで時計の調子もよく判ります。
使い捨てることなく長くおつき合いなさることを望みます。
不調の時にはどうぞ遠慮なくお越し下さいませ。